ジョイビジョン奈良・Opt Matsumotoは、視機能検査・視覚認知検査・感覚統合の知見をもとに、“本当に必要な眼鏡”を提案する専門店です。

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Marshall B. Ketchum University-TOC Executive Certificate Program修了
米国ケッチャム大学・TOC上級通信講座 修了
国家検定資格.1級.眼鏡作製技能士

子どもの眼とメガネの大切な話
※お子様の眼鏡作製は紹介制にて承っていおります
■ 処方箋でのメガネ作製について
当店では基本的に眼科処方箋によるメガネ作成はお受けしておりません。
■ なぜ処方箋でのメガネ作製はお断りしているのか?
当店では「処方箋通りに作ってほしい」というご依頼に対しては、基本的にお断りさせていただいております。
それは、処方箋メガネの作製が「誰にでもできる作業」であり、当店の専門性や技術を発揮する余地が無いためです。
また、処方箋の内容によっては、装用者の「見え方の不快感」や「両眼視のズレ」などに対応できていないケースも多く、単に数字だけを信じて作ることは、むしろ装用者にとって不利益になると考えています。
もし、量販店やディスカウント店で対応が難しいと判断された特別なケース(例:プリズム・内斜視・バイフォーカルなど)であれば、事前にご相談ください。
ただし、以下のような一般的な技術では難しいケースに限り、対応可能な場合があります。
✅ プリズム処方
✅ 調節性内斜視・部分調節性内斜視
✅ バイフォーカル処方・累進レンズ処方
✅ 超高度遠視による弱視など
これらに該当される場合は、その旨をお伝えください。
■ 子どもにとって「良いメガネ」とは?
視力だけで作るメガネでは、本当に“よく見える”とは限りません。
両眼視機能・眼球運動・視覚認知など、視覚全体の評価に基づいたメガネこそが、
お子さんにとって“未来の土台”となる「良いメガネ」です。
■ 学齢期こそ、視覚のアプローチが重要
小中学校の義務教育期間に、適切な視覚環境を整えることは、
学習への集中力や生活の安定にも大きく関わります。
そして、潤った視覚経験を得た子どもたちは、
その豊かさを、未来へと引き継いでいきます。
「子どもの眼」は、今だけでなく、未来を育てる資産。
その大切さを、私たちは全力でサポートしたいと考えています。

子ども用メガネと「目の育ち」の話
最近、メガネが雑貨やファッションアイテムのように扱われることが増えています。
けれど、特に子どものメガネは「なんとなく」「見えたらOK」で済ませていいものではありません。
お子さんの眼は発達の途中です。
屈折異常、不同視、両眼視機能の問題——
このどれか一つでも適切に補正されなければ、「立体視」や「空間認知」の発達に大きな影響を与えます。
見えにくさは、学習や運動の苦手さとなって表れ、それが「努力不足」「やる気の問題」と誤解されてしまうことも少なくありません。
それを防ぐためには、幼少期から「ちゃんと見る力」を育てることが大切です。
にもかかわらず、知識も技術もなく、ただ“売るだけ”の店が存在します。
安さや見た目だけを重視し、本質に向き合わずに“とりあえずのメガネ”を提供してしまう店——
それは、子どもの可能性に対して無責任であると、私は考えます。
親御さんも、悪気があってそうしたメガネを選んでいるわけではありません。
ただ、「どこで作っても同じ」と思い込まされているだけ。
だからこそ、“本当に大切なものは何か”を伝えていく必要があります。
子どもの未来を守れるメガネは、「見えればいい」だけでは作れません。
技術・知識・検査精度——それらが揃って、ようやく“守れる視覚”になるのです。

子どもの視力発達とその重要性
子どもは、視覚に必要な素質を持って生まれてきますが、出生直後の視力はまだ未熟です。
乳児期は、「明るい・暗い」の違いや、大まかな輪郭がわかる程度であり、視力は生後数年間をかけて発達していきます。
特に、生後1年の間に得る視覚的な刺激は、視力の成長にとって極めて重要です。
この期間は「見る力」の土台を育てる最も大切な時期であり、一度逃してしまうと、後から取り戻すことが難しくなります。
たとえば、生後6ヶ月頃には、目の前に出された物をしっかり見て手を伸ばすなど、視覚と運動の協調が見られるようになります。
そして、最終的に大人と同程度の視力に到達するのは、概ね5〜6歳頃です。
この間に、たとえ眼に生まれ持った素質があったとしても、
・適切な視覚刺激が得られない
・屈折異常(遠視・近視・乱視)が放置されている
・両眼視機能の発達に支障がある
といった要因があると、視覚の成長に深刻な影響を及ぼすことがあります。

子どもに起こりやすい視力の問題とその影響
幼児期に起こりやすい視力の問題には、近視・遠視・乱視・斜位などがあり、特に角膜や水晶体の屈折異常によって、世界が常にぼやけて見えている子どもも少なくありません。
けれど――
多くの子どもたちは「これが普通」だと思ってその見え方を受け入れてしまいます。
はっきり見えるという経験がなければ、「見えにくい」とすら感じることができないのです。
では、どうすれば異常に気づけるのか?
それには、定期的で適切な機関での視力・視機能検査が欠かせません。
そして、単なる視力の矯正ではなく、成長段階に応じた、
● 屈折異常への適切な補正
● 両眼視機能のチェックと対応
● 子ども専用設計の眼鏡による正確な補正
が、視力発達を支える鍵となります。
視覚の発達に問題を抱えたまま成長していくことは、
「見えづらさ」を学びや生活の中で慢性的な困難として背負っていくことになります。
さらに、精度の低い眼鏡――子どもの視覚発達に配慮されていない眼鏡――を掛け続けてしまうことは、将来にわたって取り返しのつかないハンディキャップにもなり得ます。
「どうせメガネなんてどれも一緒」
そんな時代錯誤の認識が、子どもの未来を曇らせてしまうのです。
お子さんの“見え方”で、こんな悩みありませんか?
視力が良好でも、視機能(=「両眼で見る力」や「目と脳の協調」)に問題がある場合、お子さんは見え方の困り感を抱えているかもしれません。
✔ よくあるご相談
• 知的な問題はないのに、読み書きが極端に苦手
• 本を読むとすぐ疲れて、頭痛・腹痛・目の赤みを訴える
• 字が細長く、形が乱れやすい/文字をまっすぐ書けない
• 「め」と「ぬ」など、文字の混同が頻発する
• 読み飛ばしや、同じ行を何度も読む
• 運動や手先の作業が苦手、球技ができない
こうした特徴は、**両眼視機能の不良(斜位など)**が関係している可能性があります。
見え方の問題が、学びや自己肯定感を下げることも
• 見え方の不快感や疲労感があると、学習意欲が下がり、成績も低下
• 苦手意識が積み重なり、自己肯定感が下がる
• 本人にも周囲にも「原因が分からない」まま苦しみが続く
このようなケースは、眼科の一般的な視力検査では“問題なし”とされてしまうことが多く、見落とされがちです。
だからこそ必要なのが「視機能検査」
当店では、視力だけでなく…
• 両眼視機能(斜位・眼位)
• 視覚認知(TVPSなど)
• 空間認知や眼球運動の評価
…といった多面的な検査で、見え方の困り感の“本当の原因”を突き止めます。
視覚の不具合を補正することで、
• 網膜の中心にしっかりと像を結ばせ
• 眼筋の過緊張をゆるめ
• より楽に、快適に「見る」ことができるようになります
一般的な眼科処方箋では対応できない理由
• 当店では、「視力」だけに基づく処方は行いません
• 両眼視機能や視覚認知をふまえた精密検査を前提としています
• 精度の高い補正と的確なアプローチが必要な方に限定してお受けしています
見え方のズレは、子どもの発達に大きな影響を与えます
たとえば…
• 階段を降りるのが怖い、高所が苦手
• 時計の針が読みにくい、紙をうまく切れない
• 字が汚い、めまいがある
これらは、視力ではなく“空間認知”の問題が背景にあるケースも多く、両眼視機能不良による空間のズレが影響している可能性があります。
子どもの視る力に、本気で向き合いたい方へ。
「なんとなく見えにくそう…」「勉強が嫌そう…」
そんな小さな違和感が、実は大きな手がかりになることもあります。

■ 学習を阻害する視機能の問題
― 近視・遠視・乱視・斜位 ―
学童期に多く見られる視覚の問題として、近視・遠視・乱視・斜位などの屈折異常や眼位ズレが挙げられます。
これらがあると、子どもは常にぼやけた世界を見ながら過ごすことになります。
しかし、子どもたちは「鮮明に見える」という感覚をそもそも知りません。
そのため、「これが普通」として見えにくさをそのまま受け入れてしまい、問題を自覚できないまま成長してしまうケースも多く見られます。
■ 異常に気づくには「正しい検査」が不可欠
屈折異常の早期発見と適切な補正には、
定期的かつ専門性の高い視力・視機能検査が必要です。
特に、単なるスクリーニングでは見落とされるような問題(斜位・不同視・未熟な両眼視機能など)は、専門機関での精密検査でしか把握できません。
■ 正しい眼鏡が“将来のリスク”を防ぐ
お子さんの目の状態に合った眼鏡を早期に装用することで、
視力発達の過程で生じるさまざまなリスクを未然に防ぎ、
「見えにくさ」から来る学習・運動の困難を軽減することができます。
一方で、技術的に不十分な眼鏡を掛け続けたまま年齢を重ねてしまうと、
視覚学習の質が下がり、見え方の不調和がそのまま「日常の困り感」となって現れるリスクも。
それは、現代社会において子どもにとって大きなハンディキャップとなりかねません。
要するに──
「子どもの目は、自然に育つものではありません。」
適切な評価と、的確な補正。
その一つひとつの積み重ねが、
お子さまの「学びの質」と「未来の可能性」を大きく広げていくのです。


◾️近視とは
近視とは、無限遠から入る平行光線が無調節の状態で眼に入ったとき、網膜より前方で像を結んでしまう状態を指します。簡単に言えば、遠くのものがぼやけて見える一方で、近くのものは比較的はっきりと見える視覚特性です。
このとき、ある一定の距離まで物体が近づくことで、はじめて明瞭に見ることができる距離を「近点」と呼びます。
近視の矯正には凹レンズ(マイナスレンズ)を用い、平行に入射する光線を遠点から発したように屈折させることで、網膜上にピントが合うよう補正します。
■ 仮性近視(偽近視)と調節の影響
初めての視力低下の場合、特に**低学年(6歳未満)**のお子さまにおいては、「調節緊張」による仮性近視(偽近視)の可能性も考慮が必要です。
また、調節力が強いため、実際には遠視であるにもかかわらず、近視と誤認されるケースもあります。
このようなケースでは、信頼できる眼科で**調節麻痺薬を使用した屈折検査(サイプレジン検査)**を受けることが望まれます。
■ 近視による「困り感」とその見逃し
近視が進行することで、「遠くがはっきり見えない」といった自覚症状が現れやすくなります。学童期のお子さまの場合、
• 遠くを見る際に目を細める
• テレビに異常に近づいて見る
• 宿題のときに顔を近づけすぎる
などの行動面の特徴から、困り感を読み取ることが可能です。
ただし、軽度の近視では自覚や行動に現れにくく、単なる視力検査のみでの経過観察はリスクを伴います。
■ 両眼視機能との関係性
近視の未補正状態は、眼位バランス(特に外斜位)を助長する恐れがあり、両眼視機能への影響を見過ごすことはできません。
特に習慣的に目を外側へ逸らす傾向があるお子さまにおいては、近視補正の有無が両眼視の安定性に直結するケースも多く見られます。
そのため、単なる視力評価ではなく、屈折検査+両眼視機能検査をバッテリー(総合)で評価し、適切な補正が必要かどうかを判断することが、今後の視覚発達を考えるうえで極めて重要です。


■ 乱視とは
乱視とは、眼球の角膜や水晶体の形状が完全な球面ではないために、光の屈折力が方向によって異なり、1点から出た光が網膜上の1点に結像しない屈折異常のことを指します。
この状態を理解する際に「経線(けいせん)」という考え方が用いられ、光の通る方向によって屈折力に差が生じることから、像がにじんだり、ぼやけたりするのが特徴です。
■ 乱視の種類と矯正の可能性
乱視は主に2つに分けられます。
• 正乱視:眼鏡での矯正が可能な乱視
• 不正乱視:角膜の変形などが原因で、眼鏡での矯正が困難な乱視
さらに、乱視は以下の5タイプに分類されます:
1. 近視性単乱視
2. 遠視性単乱視
3. 近視性複乱視
4. 遠視性複乱視
5. 混合乱視
このうち、特に遠視性単乱視や遠視性複乱視では、視力検査上は問題が見られにくく、調節力(ピント合わせ)の強い方ほど気づかれにくい傾向があります。しかし、常に調節力を使い続けているため、眼精疲労や集中力の低下、学習効率の低下につながる可能性があります。
■ 乱視による「困り感」
乱視があると、遠くも近くもすっきり見えにくいという自覚が出てきます。特にお子さまでは、以下のような行動に現れることがあります:
• 目を細めて物を見る
• テレビを近くで見る
• 宿題のときに顔を近づけている
近視と似た行動が見られますが、視力検査の数値だけでは乱視の存在を見逃す可能性があります。
■ 両眼視機能との関連性
乱視があることで、両眼視のバランスにも影響を及ぼすことがあります。
たとえ視力が良好であっても、乱視の未補正が斜位(眼のズレ)や眼精疲労を助長するケースも少なくありません。
そのため、単なる視力評価ではなく、**乱視の程度・方向性の精密な分析と、両眼視機能の総合的な評価(バッテリー)**を行うことが、介入(補正)か経過観察かの適切な判断に繋がります。

■ 遠視とは
遠視とは、無限遠からの平行光線が、調節(ピント合わせ)をしていない状態の眼に入ったときに、網膜の後方で像を結んでしまう屈折状態のことを指します。
簡単に言えば、ピントが網膜に届かないため、ものをはっきり見るためには常に目がピント調整を頑張っている状態です。
■ 遠視の特徴と誤解
遠視はしばしば、「遠くがよく見える目」と誤解されますが、それは正しくありません。
確かに、調節力が強ければ一時的にクリアに見えることもありますが、それは常に目が無意識にピント調整を頑張っている状態であり、目にとって大きな負担がかかっています。
度数が強くなると、遠くを見るのもつらくなり、近くもさらに見えにくくなるという悪循環が起こる可能性もあります。
■ 遠視による「困り感」
遠視が原因で見えにくさを感じている子どもは、以下のような特徴を示すことがあります:
• 本を読みたがらない
• 長時間の集中が苦手
• 眩しさを訴える
• 落ち着きがない、注意が散漫
一見すると視力が良さそうに見えても、常にピント調整を頑張っている裏側で、視覚的疲労や学習困難が生じていることがあります。
■ 弱視リスクと見逃されがちな遠視
遠視の中でも、**弱視リスクを伴う度数(強度遠視)**は就学前の段階で発見されやすい傾向があります。
しかし、弱視リスクを伴わない軽度遠視であっても、そのまま放置してしまうと「目を酷使し続ける」ことにつながり、本人の疲労感や集中力、学習能力に影響を及ぼします。
■ 遠視の評価は、視力検査だけでは不十分
遠視は、単純な視力検査では見逃されやすい屈折異常です。
そのため、調節力の影響を排除した正確な屈折検査が必要です。特に6歳未満のお子さまや、初めて視力低下を指摘された場合は、**調節麻痺剤を使用した屈折検査(信頼できる眼科での検査)**が推奨されます。
視力の「良し悪し」だけでは捉えきれない視機能の世界。
遠視の評価と補正には、専門的な視機能の検査と、両眼視機能との関連性の理解が不可欠です。

■ 遠視と調節性内斜視の関係
遠視がある子どもは、遠くも近くも見るために常にピント調整(調節)を頑張っています。
この「調節」と連動して起こる両眼の内寄せ運動を「輻輳(ふくそう)」と呼びます。
通常、物を見るときは「見たい距離」に合わせて調節と輻輳がバランスよく働きますが、遠視が強い場合はそのバランスが崩れます。
■ 過剰な調節 → 過剰な内寄せ(輻輳) → 調節性内斜視へ
遠視の度数分、常に「追加の調節」が必要になるため、見たい距離よりも手前で目が内側に寄ってしまう状態(輻輳過多)が起こります。
この結果として、**両眼が過度に内側に寄ってしまう「調節性内斜視」**が生じることがあります。
■ 眼鏡による早期の補正が鍵
調節性内斜視は、眼鏡による正確な屈折補正で改善が見込めるケースが多いです。
しかし、眼鏡を掛けて安定したように見えても、成長とともに調節・輻輳のバランスが変化してくるため、特に9歳頃までは眼科での定期的なフォローが欠かせません。
■ 見た目だけでなく、視機能の「質」を見る
調節性内斜視の補正を続けているお子さんは、調節・輻輳のパターンにクセがある場合があります。
たとえば、**40cmの距離を見ようとしたときに、必要以上に目を寄せてしまう(輻輳過多)**といったケースも見られます。
これは、両眼のチームワークやピント調整の仕組みがうまく連携していないために起こる現象です。
■ 弱視治療を終えたあとの次の一手
弱視治療の補助年齢(概ね8~9歳)を過ぎたお子さんには、
「両眼視機能検査」による視機能分析を行ったうえでの眼鏡作成が極めて重要になります。
単に「見える」ことだけでなく、快適に・無理なく・持続的に見える眼鏡作りが、これからの視覚生活において大きな意味を持ちます。
このように、遠視は単なるピントの問題ではなく、「眼球の動き」や「視覚の統合機能」と深く関係しています。
お子さまの発達に影響を与えないためにも、視力だけでなく視機能全体の評価が欠かせません。

■ 弱視とは
弱視とは、視覚の発達過程において器質的な病変がないにもかかわらず、視力の発達が不十分な状態を指します。
眼鏡などで矯正しても十分な視力が得られない場合に「弱視」と診断されます。
原因やメカニズムに応じて、以下のように分類されます。
① 形態覚遮断弱視(けいたいかくしゃだんじゃくし)
先天性白内障・眼瞼下垂・角膜混濁・長期の眼帯装用などによって、網膜に鮮明な像が届かないことが原因で生じる重度の弱視です。
• 視力は0.2未満であることが多く、網膜の中心(中心窩)ではなく周辺で固視する「偏心固視」が見られます。
• 両眼視機能(立体視・奥行きの知覚)は非常に弱く、簡単な立体視すら困難なケースも多く見られます。
• 両眼性の場合、同時視や融像は保たれていても、立体視の獲得は極めて困難となります。
② 斜視弱視
斜視によって片方の眼が使われなくなることにより生じる弱視です。
• 斜視があると、見ている対象が二重に見える「複視」が起こりますが、脳はこの不快な状態を避けるため、片方の眼(斜視眼)の像を抑制します。
• この抑制によって眼を使わなくなり、視力が発達しなくなることが斜視弱視のメカニズムです。
③ 不同視弱視(ふどうしじゃくし)
左右の屈折度数に大きな差(おおむね2.0D以上)がある「不同視」が原因で起こる弱視です。
• 視力の悪いほうの眼は、常に劣った像しか網膜に映せず、脳がその情報を無意識に抑制します。
• その結果、視力の発達が妨げられ、片眼性の弱視となります。
• 比較的よく見える側の眼とのバランスの悪さから、抑制・偏心固視・立体視の低下が見られますが、治療によりある程度の立体視を獲得することも可能です。
④ 屈折異常弱視・経線弱視
遠視・近視・乱視などの強い屈折異常が原因で生じる両眼性の弱視です。
• 弱視の原因となる屈折異常の目安:
▷ 遠視:+2.0~+4.0D以上
▷ 乱視:2.0D以上
▷ 近視:-10.0D以上
• 形態覚遮断などの重篤な要因とは異なり、眼鏡装用によって比較的良好な視力回復が見込めるケースです。
• 適切なタイミングで眼鏡を使用することで、1~2年の視能訓練で最終視力が安定することも少なくありません。
■ 弱視は「早期発見」と「適切な補正」がすべて
視覚の発達には**限られた「臨界期」**があります。
この期間に適切な刺激が入らない場合、視力の獲得が困難になるリスクが高まります。
そのため、弱視は「放っておけば治る」ものではありません。
眼鏡補正や訓練を早期にスタートすることが、将来の視覚生活に大きな影響を与えます。
■ 子どもの眼鏡についてのまとめ
子どもの視力や視機能は、ただ「見えるかどうか」では語れません。
視覚は、読み・書き・運動・集中・コミュニケーションといった、あらゆる発達の基盤となる重要な感覚です。
「視力が1.0あるから大丈夫」
「安いメガネでとりあえず様子を見よう」
そうした判断が、知らぬ間に子どもの可能性や自尊心を削っているかもしれません。
両眼視機能、屈折異常、眼球運動、感覚処理──
一人ひとりの「見え方の困り感」は異なり、その原因や影響もまた複雑です。
だからこそ私たちは、子どもの未来に繋がる本質的なメガネを提供したいと考えています。
単なる視力補正ではなく、「学び」「生活」「こころ」にまで届く視覚支援を。
正しく評価し、正しく補正し、
本来の見える力を引き出してあげること。
それが、子どもの可能性を育む第一歩になります。